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化学反応


「絶対にアンタから好きって言わせてみせるよ。楽しみにしてて」

そう言った後輩が、どこまで本気だったかなんて僕は知らない。
知らないけど、君の視線は確かに僕を追いかけていて、だから僕は君を意識する。
きみはそれ以来僕に何か行動を起こしてくるようなことはなかったが、その存在感のある視線だけが僕を追う。
僕は君を振り向かずにはいられない。
視線に込められた意味よりは、その視線がもつ力が僕を振り向かせるのだ。
そういう循環で、全ての始点は越前からで、僕が君に意識を止めるのは君からの視線があるからだと、そう思っていた。
「うーん、ちょーっと違うな、それ」
そう言い出したのは英二だ。
越前からの視線が強すぎるから、それに困り果てるのだと僕は英二に愚痴を言った。
その答えだ。
「違いなんかないよ。あの子に見つめられて振り向かない人間なんていないだろう」
越前の視線は力を持っている。
余人にはない、正体不明の、けれどもとてつもない引力をだ。
どういう意味合いの視線でも、越前にその視線を向けられて振り向かない人間はきっといない。
少なくとも僕は想像が付かない。
「そうかにゃ。それじゃ、これは不二クンの宿題だにゃ」
にゃほほ、と奇妙な笑いを浮かべた親友を、僕は困ってしまって見つめた。
末っ子で甘えん坊で、まるでじゃれてくる猫そのままのような親友は、けれども妙なところが僕より世慣れている。
僕の知らないことを知っている。
僕では考えもつかない、そんなことに気づいている。
僕はどうしようもなく困り果てた。
君の視線が始まりでないのだとしたら、僕はなにを意識して君を振り向くのだろう。
僕の、僕自身でも気づいていないことが、何かあるのだとしたら。

君が僕に視線を向ける、僕は君を振り返る。
・・・・ほら。やっぱり越前からじゃないか。
僕からは何もしていない。
君の視線を感じなければ、僕は君を、
・・・・振り向かない、んだろうか。
違う。
僕は君を振り向いている。君の視線が僕に向けられる前から君を意識してる。
君の視線が僕に向けられるのを、知っていて待っている。
振り向くタイミングをうかがうように。

僕は確かに君を意識している。
君から始まっていると思っていた行動の始点は、いつの間にか僕だったのかもしれない。
いつ摩り替わったのか、切り替わったのか。
当事者である僕にさえ気づかせずに。
君は僕を、僕は君を、過剰なほどに意識していた。
今更のように気づいた事実に、僕は愕然とする。
無限のメビウスのように僕たちのそれは連鎖反応だった。




「気に入ってる後輩だから!!それだけなんだ!!」
だから、振り返るだけなんだと、僕が英二にしなくてもいい自己申告をしたのはその日の夕方だった。
それが赤い。夕焼けに染まる空は呆れたような英二の顔を絶妙なコントラストで照らしていた。
僕の大声に目を見開いて、少し呆気に取られたように、それからほんの少しだけ、目の端を引きつらせた。
「不二ぃ、なんか今日1日でやつれてない?」
僕から必死な気配と疲れた気配を感じ取ったのか、わずかに首をかしげて、僕を斜めに見るようにしながら、英二は言った。
僕は子供のようにぷうと頬を膨らませてみせる。 
「英二のせいもあるんだからね」
「不二、素直じゃないにゃ」
僕の幼い仕草に、にっかりと笑った英二は、肩を組むようにして僕をぐいと引き寄せた。
素直じゃないといわれて、もうその意味にはとっくに気づいてしまった僕は、困り果てるを通り越してがっくりと肩を落とした。
げんなりと告げる。
「やめてよ。そういうの、本当に疲れるんだってば」
恋をするとかしないとか、僕はそういう気持ちの交換が苦手な部類だった。
意外だと、乾あたりなら言うだろう。でも英二は知っているはずだ。
僕は本音でぶつかり合うような人間関係がなんにしろ苦手だった。
「不二にも苦手なものがあるんだ」
英二は知っていたろうに、からかうように言ってくる。僕は盛大に顔を顰めた。
本心を顕にするようなコミニュケーションは苦手だ。
冗談のそれならいくらでもいえるのに、だ。
しかも相手は越前だ。冗談じゃない。
「越前を相手にするくらいなら、異星人と戦ったほうがまだやつれないよ・・・・」
僕は呟く。限りなく疲れ果てた呟きだ。
英二は少し笑って見せただけだった。
肩を組んだまま、こつん、と頭を寄せて問いかけてくる。
「おチビに好きだって言う?」
声は静かだ。
僕は首を振った。少しだけ笑ってみせる。
「言わないよ」
ふうん、と英二はあっけないほどあっさり頷くと、体を離した。
僕の手を引いて、とっくに練習も終わり、混雑の一陣が過ぎた部室に向かって歩き出す。
前を歩く英二は振り向かない。だからどんな表情をしているのか、僕にはわからなかった。
「でもさ、不二は知らないかもしれないけど」
声だけが響く。英二の声はこんなときでも明るく、それが逆に僕を落ち着かなくさせた。
振り向かない英二の背中からわずかに視線を逸らす。
手は引かれるままだ。問いかけた。
「なにをさ」
英二は笑ったようだ。振り向きはしないが、にん、としたいつもの笑みがその口元には浮かんでいるのに違いなかった。
「英二?」
いぶかしむように名を呼ぶ僕に。
「そういう気持ちに蓋はできないよ」
英二の声は深く優しく沈んでいった。
英二の視線の先には、いつからいたのか、とっくに着替えを終えた越前がいる。
フェンスの向こうに佇んでいた。
ただ真っ直ぐに僕を見つめている。
僕も君を見つめるしかない。
結局は最初から決まりきっていたことなのかもしれなかった。
「絶対にアンタから好きって言わせてみせるよ。楽しみにしてて」

君があの時言った言葉が思い出される。
全ては、あの言葉が生んだ化学反応だ。

にゃろう。

君を見つめながら。
僕が口の中で呟いたのは、君の口癖の一つだった。




サイト再開のお祝いにHANAさまへ捧げさせていただきます。

ガッツのある行動をありがとうございます!!
おかげでオレももお少し頑張れそうです!!
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こんばんわ。

ちょっと勉強に疲れたので出てきました。
目とか首とか疲れました。

女の子の日もあって、イライラが極限なので、明日は友達と息抜きに出かけてきます。
明後日は友達にピアスを見立ててもらいます。
ピアスホールって、3ヶ月くらいしないと完成しないらしいですし、まだできないですが、可愛いのがあったから、似合うか見てもらおうかと。
オレは耳も小さいので、ピアスもデザインや色によってはさらに耳が小さく見えてしまいますし。
耳たぶが小さいとお金持ちにはなれないらしいですが、どうでもいいよそんなこと。
ゆれるタイプのピアスをつけて、少しでも耳を大きく見せようという意図があるのは確かだけどな!!

今日は少し憂鬱なことがありましてかなり凹んではいたんですが、そうかと思えば今日か明日に弟の子供が生まれるというおめでたいこともあり、・・・・おめでたいのは確かなんですが、リアルにオレも子供生みたいなと思ってしまうんだからいい加減諦めて結婚しなきゃな。

最近よく友達とも話すんですが、もおこの歳になると結婚するのも面倒なんだよね、とか。
それなりに生活も確立してきているし、今更他人との共同生活に耐えられるか、というか、家族と認識して暮らすことができるか、とかですね、考えたりするわけです。
この年齢になると、瞬発力も適応力も落ちているんだなと実感する瞬間です。
相方を探すのも、付き合って楽しそうな相手よりは、一緒に暮らして楽しそうな相手に目がいきますし。
付き合うことよりは暮らすことなのは、まあ若い頃の恋愛と違って結婚が視野に入っているからですけどね。
そのくせ結婚願望がそれほどあるわけでもないのは、今も昔も同じです。
自分勝手なんだろうとは思いますが。
好きなことばっかりやってきたから、今更苦労を背負い込むのは嫌といいますか。
一人でも働けるし、それで全く不自由ないから余計に悪いんでしようけど、全てにおいてそう考えるわけではないですが、根っこの部分で、他人は所詮他人だ、としか思えない部分があるんですよね。
オレの場合、もともと個人主義でリアリストなこともあるんでしようけど。
誰と暮らすのであっても、プライベートな時間は欲しいし、ほどほどのパーソナルスペースは開けておきたい、という気持ちが異様に強いんです。
友達も相方も永遠にいるわけではないんだし、なにかあっても他人が助けてくれるわけでも家族になってくれるわけでもないし、親や弟だっていつまでも家族でいてくれるわけでもないんだってことは分かってるんですが、その時点での楽なほうへ楽なほうへと逃げ続けているような気がします。
うん、いけないな。
でも結婚て、責任あるしな。簡単にうん、て言ったらいけない気がします。
でも子供は生みたいな。

全然関係ないですが、憂鬱なことといえば、自分と切り替えスイッチの違う人間は疲れるなとか自分にないスイッチは長押しできないな、と久しぶりに会った友達に対して思ったりしましたが。

拍手レスです。

不二先輩であれば・・・・の方

本当ですかっ?!じ、じゃあそのうちこそっとUPします。
まともなのも同時UPしたいです。
だって小島だけじゃああんまりにもあんまりすぎますし。
メッセージありがとうございました!!

HANAさま

サイトを再開されたんですね!!
お待ちしておりました!!というか、まさかまたお会いできるとは思っても見ませんでした!!
嬉しいです嬉しいです!!
こちらからもぜひぜひリンクさせていただけたらと思います。
またメールさせていただきますね。ちょっと今勉強で立て込んでいるので、少し先になるかとは思うんですが・・・・。


こんばんわ。

今日は雪でした。
ここ2,3日、ハンパなく寒いですが。
昨日願書を出してきてよかった・・・・っ。

先週のラジオですが。

成人式ははおりはかま、と真田が言いつつ、
受験生のみんな、オレからの気合いを受け取ってくれ、きえぇええ!!ゆってた。
真田の中の人って面白い。

ゲストは、柳でした。
久方ぶりです、柳蓮冶です。2008年、あけましておめでとう。負けはいけないな。てゆっていましたが。

対決ゲームでは真田と柳が対戦していました。
気合いとデータのぶつかり合い、と仁王が紹介し、柳が、真田の気合いはすごい。データで測れない。
真田はマイペースに、ゲームソフトをおとしてゲームデータがきええええ!!
とか言っていましたが。

真田弦一郎の一筆入魂では、真田が、
一日の計は朝にあり。一年の計は元旦にあり。
立海大付属中の目標は全国制覇だが、今度はオレの目標を半紙に書こう。
剣道でおじいちゃんに勝つ。
これはまだ無理だな。
将棋でおじいちゃんに勝つ。
これも、難しい。
しかもおじいちゃんに勝つは紙に収まりきらない。
これを4文字で、うん、きええええ!!
よし、できた。
打倒!!祖父
なにか効率のいい練習方法はないかな。
よし、将棋をしながら素振りをしよう。
てゆっていました。

先週はそんなラジオの王子様でした。

今週は、正月気分が抜けていないな、たるんどる、て真田が。

遠山金太郎が、バケツを逆さにして乗っかったら、サーフインできるんとちゃうか?ちょっと、やってみよ。
て言って、乗ってみて、沈んでいたみたいです。

真田の一筆入魂で真田が、
打倒祖父。
だが、オレの目標はまだそれだけではないはずだ。
それを書いてみよう。
まだクリアしていないゲームをクリアする。
それを紙に書くと、きえええええ!!
習字で書くとバカバカしいな。
て言ってました。

今週のゲストは大石だったんですが。
大石の中の人は世界のTKと呼ばれているらしいです。
お前も副部長だったのか!!すごい存在感だ!!
て、大石が真田に言っていたみたいでしたが。

そんなラジオの王子様でした。

ところで、小島よしお嫌いですか・・・・?
なにを血迷ったか、不二先輩がおっぱっぴー言っている馬鹿馬鹿しい話を書いてみたりしたんですが、読みたいとか言うつわものはいないと思うんですが・・・・。
後は一生懸命な越前の話とかも少し考えています。
冬コミでお話させていただいた方が、ひたむきに熱い方で、そんな話を思いついたりしたんですが。



こんばんわ。

はじめると病み付きになる教科、数学。
楽しい・・・・っ。
過去問の傾向から察するに、ある程度しっかりやっておけば満点狙えるかもしれません。
脳トレにもよさそうです。
図形問題なんて学校ぶりですし。
2画が等しい3角形は相似であるとか、直角3角形の3平方の定理とか、すごく久しぶりに思い出してみた気がします。ルートとかもすごく久しぶりに書いた気がします。
受験以来です。
国語の漢字の書きとかあっさり捨てて、数学で点を稼ごうと思いました。
漢字って、改めて書いてみると、読めるのに書けないものがそこそこあります。
漢字のほうが、本とか読むんだし、生活には密着していることだから、本来なら数学よりできてもおかしくないのにな。
数学は、漢字と違って必ず覚えていないとできないものではないぶん点数が見込めるというか。
漢字はヤマがはれないから出たとこ勝負ですし。

明日には証明写真を撮ってこようと思います。
そして、更新とかラジオのこととか、勉強の合間にやりきれたらイイ。


こんばんわ。

今目下の悩みは願書に貼り付ける証明写真です。
新たに撮って来ないといけないことだけは確かですが、どのような服装で撮ればいいのか、本気でわかりません。
今更制服なんぞあるわけもないですし。
つか、あっても着たらそれは既にコスプレです。
無難なのはリクルートスーツなんでしようが、リクルートスーツなんぞ持っていませんし。
前に勤務していた病院に面接に行ったときは、当時家の隣に住んでいたお姉さんが、面接用に服買ったからよかったら貸してあげるって、貸してくれたんでした。
どうせ胸辺りまでしか写らないんだから、とりあえずあからさまな普段着ではない無難な格好ならいいはず、と思いつつも、クローゼットの中にマトモな服がそんなにないよ・・・・っ。
カットソーとか、ニットのアンサンブルとかじゃいけないのかな・・・・っ。
そういう常識に限りなく疎いオレです。痛い大人!!

しかも筆記試験は不安もあるけど横に置くとしても、面接なんて何年も受けていないから面接的作法もよくわからない・・・・。
そういえば、試験当日に面接もあるんだし、試験もあからさまな普段着でいったらいけないってことだよな・・・・。多分。



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